境内のフォレストガーデンプロジェクトがスタート

正晨寺の新しいプロジェクトが始まりました。この冬…境内の一部に「フォレストガーデン」と呼ばれる新しいコンセプトの庭を造っていくのです。

フォレストガーデンとは、自然の中にある森の生態系をモデルにして、その内容を果樹、木の実、ハーブ、薬草、野菜など…食べることができたり、人にとって有用性のある植物で全て構成するというもの。つまり人工的に食べられる森を造るのです。

具体的には、下草(ハーブ類)、草本類、低木、中低木、高木、つる性植物など、様々な異なる高さ、幅、根の深さの植物を、しっかりとした理論の上に基づいて植えていきます。
そうすると、自然の森が人間が手を入れなくても、自分たちの生きる環境を安定して作り出していくように、肥料や薬剤をまかなくても健康な植物が育ち、最小限の手間で食べ物が溢れる森のような環境ができるというわけです。

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フォレストガーデンの理念の7箇条を転載しますと…

①森の仕組みをモデルに限られたスペースに9つの『畑』を重ねることによって、近代農業の手法を大幅に超えた生産量を生み出すことができます。

②自然界の虫や鳥、植物を利用して農薬などの必要性をなくします。

③植物と微生物の共生や、土地を豊かにする力のある植物や微生物の力を借りて、化石燃料からつくられた化学肥料などの必要性をなくします。

④地を覆う有機物のマルチカバーやハーブなどを利用し、雑草を抑える力をもつ有用植物たちの力を借りて除草剤などの必要性をなくします。

⑤緻密なデザインや植物の組み合わせ、収穫を採集型にすることにより、生産を管理する労力と時間のコストを減らします。
(人が食べ物を得る為かける時間を近代農業の約20分の1に。完成されたフォレストガーデンの管理時間は平均すると年間10日ほど。)

⑥フォレストガーデンに暮らす様々な生きもの達が、地域の種の多様性と自然の美しさを再生します。

⑦土地のスペースをくまなく植物で覆う事により、その森の植物自体に『炭素・CO2』を固定し、暮らしに必要な多くの部分をそのフォレストガーデンから自給することにより最終的に暮らしに必要な化石燃料の必要性をなくしていきます。

なんとも楽しいプロジェクトがスタートいたしました。興味をお持ちの方は…ぜひお寺に見学やお手伝いに訪れてくださると嬉しいです。乞うご期待!合掌

 


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