セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター

 

田町のシネマイーラにとても良さそうな映画がやってきます。絶対に見にいきたいと思います。

「セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター」
ヴィム・ヴェンダース監督作品/
共同監督ジュリアーノ・リベイロ・サルガド

シネマイーラ 浜松市中区田町315ー34 笠井屋ビル3階
11月7日(土)~11月13日(金)18:30~20:20
11月14日(土)~11月20日(金)11:10~13:00

ブラジルに生まれ、ユージン・スミス賞をはじめ、多くの賞を受賞する世界的な報道写真家であり、大自然の保全や復元に尽力する環境活動家としても知られている今世紀最も偉大な写真家セバスチャン・サルガド。

彼の作品は、たった一枚で見る者の心を打ち、人生を変えてしまうほどの深い感動を呼び起こす―。“神の眼”とも呼ばれる奇跡的な構図、モノクロを基調とし荘厳なまでに美しい作品の数々を彼はいかにして撮りつづけて来たのか?

『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩』などの劇映画のみならず、数々の傑作ドキュメンタリーを世に送り出してきたヴェンダース監督とサルガドの長男であるジュリアーノ・リベイロ・サルガド監督、二人の映像作家がそれぞれの切り口で稀代の写真家の人生を辿って行く。本年度アカデミー賞最優秀長編ドキュメンタリー映画賞ノミネートをはじめ、世界の映画祭で絶賛された感動の映像叙事詩!

これまでサルガドは常に人間と向き合い、死、破壊、腐敗といった根源的なテーマを扱ってきた。だが、ルワンダ内戦のあまりにも悲惨な光景を前に深く傷つき、心を病んでしまう。故郷ブラジルに戻ったサルガドを待っていたのは、まるで彼の心を写したかのように干上がり、荒れ果てた大地だった。長年連れ添い、いくつものプロジェクトに二人三脚で携わってきた建築家の妻レリアは、ある壮大な提案をする。それは、二人の新しいプロジェクトの始まりだった―。

2004年から始められた「GENESIS(ジェネシス)」では今も地球上に残る未開の場所―ガラパゴス、アラスカ、サハラ砂漠、アマゾン熱帯雨林など、生と死が極限に交わる、ありのままの地球の姿がカメラにおさめられる。

サルガドは言う、「GENESIS(ジェネシス)」とは地球への“ラブレター”なのだと。誰もが息をのみ、胸打たれる構図に込められたサルガドの想い。それは人間の闇を見つめ続けてきた男が、幾多の苦しみの果てに見い出した、希望への祈りなのだ。


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